僕はどんでん返し系の映画の結末を予想しながら観るのが趣味です。
当たるとがっかり。予想を裏切られると楽しくなります。
よく予想を裏切る映画であげられるのが「ユージュアルサスペクツ」だと思います。
でも残念ながらこれはわかってしまいましたね。
終わり方の演出もこうだろうなと思ってた通りになりました。
面白い映画でしたが終わりがわかってると驚きがなくてちょっと物足りなく感じます。
ただわからなかったという人が多いようなのでオススメです(←なんだそれ)
20年前の映画ですが僕は2年前に観ました。
もしかすると今までにこの映画に影響を受けた作品があって、知らず知らずの内に後発の方に先に触れてしまっていたかもしれません。
そのせいで衝撃度が薄まってしまっていたのかな。
以下は予想を裏切られた映画3選です。
あまり映画には詳しくないので全部有名な作品ですが。
1「メメント」
ストーリー
妻を殺された夫がそのショックから記憶が10分しか保てなくなってしまいます。それでも犯人探しをするために事件に関するキーワードを体にタトゥーで刻みながら証拠を集めていきます。果たしてその凄まじいまでの執念で犯人を捜し当てることはできるのか?
感想
分断された記憶を体験できるようなシーン展開と、徐々に犯人に迫っていきながらも最後のどんでん返しにやられました。
2「マシニスト」
ストーリー
不眠症に悩まされる男の周りに起きる奇妙な出来事。一体誰の仕業なのか。目的は何なのか。男はその真相を探っていく。
感想
映像が暗くて重くて汚い。それが鬱屈した世界観をよく描いていると思います。
ちょっかい出してくるお前は誰やねん!何がしたいねん!ってえ、え、えーっ!?って感じです。(←下手くそか)
主演のクリスチャン・ベイルはこの映画のために30キロ減量。
本人はもっと落とすつもりだったそうですがあまりに危険ということで周りから止められたそうです。
本当に骨と皮ですね。。
しかもこの後はバットマン役のために4ヶ月で45キロ増量したそうです。
ただ太るだけではなく筋肉ムキムキな姿です。
役作りのために最も体重を増減させた俳優なんだそう。
すごい意志ですね。
痩せたいけど痩せられないと言っている人はちょっとは見習ってはどうでしょうか。
結局はやる気ですね。って自分もですがハハハ...
3「ファイトクラブ 」
ストーリー
不眠症に悩む若きエリートのジャック。彼の空虚な生活は、謎の男タイラーと出会ってから一変する。自宅が火事になり、焼け出されたジャックはタイラーの家へ居候することに。「お互いに殴り合う」というファイトにはまっていく二人のもとに、ファイト目当ての男たちが集いあうようになる。そして秘密組織“ファイト・クラブ"がつくられた!
感想
ブラッド・ピットが危険な魅力を持つカリスマを演じています。
この頃のブラピはめちゃくちゃカッコよかったですね。
尖った雰囲気もありましたし、まさにハマリ役だと思います。
そのタイラー(ブラピ)の持つ狂ったカリスマ性に人間は魅入られていってしまう性質があるんでしょうね。
タイラーはファイトクラブのメンバーに異常な行動の数々を命令しますが、それは思考能力を取り除き日常から離れる軍隊的な儀式とも言えます。
そうやって組織となっていく過程には危険な説得力があります。
まるで宗教のよう。
ファイトクラブは結末につながるどんでん返しにも驚かされますが、僕はその結末からさらに先の未来を夢想せずにはいられません。
資本主義社会の不均衡が作り出した世界の歪みにみんな薄々感づいているからこそ、この映画に共感する人が多かったのではないでしょうか。
この映画を観る者は単にストーリーを刹那的に消費するだけではなく、観終わった後も課題を与えられているのだと思います。
あの後は一体どんな世界になるんだろうか。
そしてファイトクラブのメンバー達と違い(正否はともかく)解決策を見出せず、行動もできない現実の世界はどうなっていくでしょう。
こうやってまとめてみると3作とも雰囲気が似てますね。
映画をあまり観ないので偏ってしまったかな。
もちろん映画の魅力はオチの意外性だけではありませんが、自分の常識を覆される快感というのもあると思います。
(ネタバレ嫌いなのでいつもざっくりした感想しか言いません)