トピック「日本映画」について
僕も近年の日本の映画を観ても面白いと思ったことがほとんどなく日本の映画界はやばいんじゃないか?という印象を持ってしまうようになっていました。
いい時代もあったけど今は劣化したのかも。と考えるようになった時に出会ったゴダールの言葉に軽く衝撃を受けました。
“日本映画”というものは存在しない。ここでいう日本映画とは、日本人という民族の顔が見える映画のこと。映画とは、ある民族が自分自身の姿を見極めようとする手段だと思う。国民全体の顔が分かるような映画は、現代には存在していない。
なんと「日本映画」なんてそもそもないのだという意見。
今まで僕らは単に日本で作られただけの映画を日本映画と呼んでいたわけです。
ちょっと何言ってるかわからない。
日本映画が存在しないだと・・・。
う〜ん、その国の生活スタイルなど目に見えてわかるようなものではなく、民族の根幹をなす精神のようなもののことでしょうか。
彼の言葉が真実であるとするならば日本人というものを見つめ直すことが日本映画を芸術として高めることになるのかもしれません。
日本の曖昧で体系的ではない思想が関係しているように思えます。
「日本人は表面的な話ばかりで本質に迫らない」ってミヒャエル・エンデも言ってたし。
そんなことを考えながらネットサーフィンしているうちにショックな記事を読んだのでもう外国人の日本人論に付き合うのはやめだ!!(唐突)
そんなことより黒澤明作品を観ようぜ!
というわけで今回のオススメはこの2作品。
「赤ひげ」
「天国と地獄」
どちらもストーリーが素晴らしい作品なのですが、演出の面に注目してほしいです。
白黒なのに今観ても斬新で生々しく伝わる圧倒的な迫力。
対比や隠喩など芸術的手法のオンパレード。
黒澤作品はほとばしる原色だよ!!