"RENT"
【ストーリー】
1989年ニューヨーク。イースト・ヴィレッジで毎月の家賃(レント)も払えないような生活をおくる、若きアーティストたち。彼らは犯罪、エイズ、ドラッグ、同性愛、友の死など、様々な問題に直面しながらも、愛や友情を信じ、夢に向かって今日という日を懸命に生き抜くのだった……。
この映画を観たことがなくてもメインテーマソングを知っている人は多いのではないでしょうか。
僕は友人にオススメしてもらって観ましたが、普段ミュージカルを観ないので冒頭から衝撃的でした。
知らない人がいきなり出てきて歌い出したり、窓から領収書燃やして投げたり。
「おいおい危ないよ!」とびっくり(笑)
慣れていない世界観もそうでしたが、ストーリーがよくある話だなって感じでそこまで深く入り込むことはありませんでした。
本編を観終え、さてDVDを貸してくれた友人に何と感想を伝えようかと考えながらそのまま特典映像を観ました。
それには作者がこの作品を生み出すまでの足跡が収められていました。
作者はジョナサン・ラーソンという男性で脚本・作詞・作曲も全部彼が手がけたものです。
特に音楽は学生時代から作曲をしていて、多くのジャンルを使い分けていました。
それでも日の目を見ることはなかなかありませんでした。
いわゆる器用貧乏ですね。
安定しない生活の中でも夢を諦めることなく、カフェでアルバイトをしながら何年も制作活動を続けていたそうです。
そんな生活の中、友人をエイズで亡くしていることもこの作品には反映されています。
そして晴れて舞台の初演を迎える日ですが、念願だったにも関わらず彼は姿を現しませんでした。
僕はそこまで見てやっとこの作品のリアリティや重さについて少し考慮することができました。
大体のことに共通しているかもしれませんが、ある作品について重みを感じないのは僕の経験値の浅さによるものがほとんどだと思います。
情熱を持って日々生きている人にとってこの作品はとても光り輝く魅力があることでしょう。
"No day,but today"「今日という日以外はない」
生きているのはこの瞬間だけ。
ジョナサンがこの作品を通して教えてくれたことは、一番の才能とは努力を続けられること、それは好きでい続けられるということ。
そしてそのひとつのことに情熱を燃やすということでした。
僕も自分の大切なことを諦めずに捕まえよう。
そして一瞬一瞬を全身で感じて生きていきたいです。