映画の感想です。
「私の11月だけの恋人にならない? 不幸な男性を救うのが特技なの。」広告業界で働く“仕事人間”ネルソンの前に現れた不思議な女性サラ。こうして、ネルソンは腕時計をはずされ、携帯電話を捨てられ、……ふたりの期間限定の奇妙な恋人生活が始まった。自由奔放に生きるサラは言葉通りネルソンの生活のすべてを変えていく。いつしかネルソンは、本気でサラを愛するようになるが……。
これも数年前に観ました。
キアヌ・リーヴスとシャーリーズ・セロンのラブストーリーです。
ヒロインの自由な生き方のキラキラとした輝きにやがて男は甘く、切なく、美しい恋を知ることになります。
それは生きている実感そのもの。
仕事もお金もあった彼が彼女の生き方を受け入れたのは、自分が生きているとは心の底からは感じられなかったからなのではないでしょうか。
しかしその生きることの素晴らしさを知ったがために彼の人生は悲しく彩られてしまいます。
はっきり言ってずるい。
夢オチに並ぶずるい最後です。
だから好きとは言えないけれど、ずっと心に残る物語であることは間違いありません。
しかし考えてみれば、それぞれ形は違えど愛は全てこの結末をたどることになるのではないでしょうか。
自分ならどうするか。
その時誰を想いどう行動するのか。
そう考えながら観ることができればこの映画は私たちの人生にとって意味がある作品になるのでしょう。