Amazonプライムでやっと「ゴジラ −1.0」を観ました。
まあまあネガティブな感想が多いですが嫌いではありません。
※ネタバレあります!!
とにかく演技がくどい。
邦画のくどい演技が苦手な僕にはなかなか辛かったです。
驚いた時のあわあわする表情とわなわなとする姿勢。
この辺は演劇と映画の演技を同じようにしてしまうのが良くないのかなと思います。
演劇は不完全な状況を受け入れてしまう環境なのでね。
そして出ました雨の中の絶叫!
まじかー。。。
そういう時はもう気持ちを切り替えてギャグだと思って観ることにしてます。
特に佐々木蔵之介の演技が面白かった。
キメどころの多い顔芸と言い回し、攻撃後の「やったか!?」も言い過ぎて笑っちゃいました。
あと作戦会議中に批判的なツッコミ入れてるのが身内だけで博士がかわいそう(笑)
まあその辺はそれくらい真剣に取り組みたいんだってことなんでしょうが。
ストーリー展開もどうかと思う点が多々ありました。
特攻機に脱出装置はあるんだろうなと思ったらあったし、ヒロイン生きてて欲しいなと思ったら生きていたのですが、そこに到達するための説得力がなくて展開に無理があったと思います。
例えば脱出装置は整備士が黙って付けてる方が良かったと思う。
その方が覚悟が真摯になるし。ワンチャン生き残れると思ってて飛ばしてたんかと思うと興醒め。(残酷すぎるか)
ヒロインが生き残ったのもただただ偶然だし、探してもなかったんかい!!(G細胞うんぬん言い出すならさらに意味わからなくなりますし)
ていうか情報知ってたんだし上陸前に逃げてたら良かったのでは。
ただ展開にスピーディーさもあって、そこが緊張感を保ったまま見続けられるポイントだったと思います。
映像技術も凄かったです。
C Gの完成度が高く、ハリウッドになんら引けを取らないレベルだったと思います。
やっぱりアカデミー賞も伊達ではないのかな。
音楽の使い方も秀逸でした。最高にテンション上がるポイントでかかってましたね。
全体の描写としては今までのゴジラ作品のシーン、設定を多く取り入れていたと思います。
時代的にも近い初代ゴジラからは当然多かったのですが、日本のみならずハリウッド第一作目の通称エメゴジからも引用がありました。
戦艦の下を泳ぐシーンなんかはそれですね。
尾びれの先から光る表現、電車切断・宙吊りはギャレゴジだし。
デザイン的にはミレニアム+ギャレゴジ+シンゴジかな?
G細胞がどうのこうのというシーンはビオランテもそうですが、拡散・増殖という点ではシンゴジ的でした。妊娠してたっぽいし融合とかあるとすごく怖いですね。
でもその設定いる?最後の復活ぽいシーンもエンドロール後にして欲しい。
和洋新旧のゴジラの設定、カットを寄せ集めたような作品でした。
リスペクトといえばそれまでですね。
そうやっていいとこ取りをしていたのでそれがうまいことハマっていい作品に仕上がってはいたと思います。
シン・ゴジラよりは断然良かったです。
というわけで色々難点はありつつも、全体としてはよくできていた不思議な作品だったと思います。
追記
コメントをいただきまして自分の捻くれた感想に気づきました。
そしてその後聴いたこの番組で再認識、思い出せたことがあります。
そうか、僕はゴジラが大好きだったんだ。
好きだからあーだこーだ言っちゃったんだな。
でもそれって自分の考えに執着することでもあります。
それは本当に反省します。
そしてただ大好きだった子供の頃の気持ちに改めて向き合いたいなと思いました。
mangokyotoさんありがとうございます!!!