先日の記事にも書いた畠中悠子さんの写真展「美しい風景の中に暮らすこと」に行ってきました。
広がる田園、重なる山々。
写真の中の風景に立体感があるのに驚きました。
受け継がれた古い道具がある暖かい生活感。土の付いた子供の生き生きとした表情。
それらを内包する自然の静かで何気ない美しさ。
どれか一つが特別構図がわかりやすい、目を引く美しさというキャッチーな感じではなくコレクション全体で世界観を表現しているような展示だと思いました。
一部だけを切り取る事ができないまさに自然そのものを観ているような。
今回印象的だったのは金色の光が多かった事ですね。
太陽の光と稲穂や草、霞が金色に輝いていました。
かつて東方見聞録に記された「黄金の国ジパング」とは単なる作り話ではなく、日の光が辺りを金色に照らしていた事から表現された事なんだそうです。
彼女の作品を通して僕も、先人が暮らしていた日本の土着的な風景を垣間見たような気がしました。
悠子さんとひとしきり作品、そこでの生活について話した後
同時開催の展示も観ました。(全3ブース)
それらの作品も自然や人間の関わりについて考えさせられる事が多かったです。
対照的な作品だったのでそれぞれがより引き立った展示会となっていました。
自然の中で暮らすには一体どうしたらいいのでしょうか。
僕たちは自然の中で生きているはずなのに自然の事は全然知らないんですね。
以上!悠子さんに勧められて評論家っぽく書いてみましたー!(笑)
本当にいい展示でしたのでぜひ足を運んでみてください^^