これは2011年にトルコで起きた地震で日本人女性が救出された時の写真です。
新聞から切り抜いて写真立てに入れています。ちょっと変に思われるかもしれませんね(笑)
でもこの写真を初めて見た時に、はっとして引き込まれるような感覚を覚えました。
中心にいる女性に注がれる数々の視線は、女性が重要な人物である事を表しています。そして彼女に射した光は聖なる祝福の象徴。
と絵画であればこんな風に解説することができます。というのもこの写真には宗教画としての構図と共通する要素があるのです。
写真の中の全ての人の想いが彼女を暖かく包み込むようです。
それは祈りの根源たる風景と言えるでしょう。
思えば祈りとは暗い場所で行われる事が多いような気がします。暗闇の中でも前へ進む意志を失わないようにするからこそ、そこへ希望という光が射すのでしょう。
今は暗い道にたたずんでいるとしても、行き先を照らす光があらわれて、全ての生命が幸せになりますように、と僕も祈らずにはいられません。