GYAO!で無料公開中の映画の感想です。
歌手のノラ・ジョーンズが主演していることで話題になった映画です。
数年前にDVDで観ました。
今回無料公開しているのを見つけたので上げとこうかなと。
しかし感想も何もこの作品はキービジュアルになっているキスシーンが全てです。
ロマンチックで複雑な関係の隠喩・象徴として全てを物語っています。
映画なので当然ストーリーが展開されていくわけですが、それらはこの奇妙で甘いシチュエーションが生まれるまでの経緯の説明になっています。
その世界はパズルの最後のピースのように重なった二人の姿に帰結されるのです。
もしかしたらこのキスシーンの構図があって作品が生まれたのかもしれないとさえ思わせます。(それも太極図から?)
それゆえに他の登場人物の不在を感じてしまうことがあるかもしれません。
主人公以外にも姿は出てくるけどもどこか違う世界の住人のような印象です。
そのような、人間が不在であることの寂しさのようなものが作中に漂っています。
まるで年末の空気感にも似ています。
年末ってみんなどこか上の空で関わりの希薄さが浮き彫りにされるような雰囲気がありませんか?
きっとそれぞれ帰る場所があるからかな。
というわけで年末に観るにはいい作品かもしれませんね。(強引)
一つ心配なことがあるとすればこのシチュエーションは現実的には危険であるとの批判がされるかもしれないということです。
ちょっと今の世間の風潮には合わないかもしれないなあ。
まあこれは許される場合だったということで大目に見て欲しいです。
たくさんの人間がいて騒がしい空虚な世界で、馬鹿げたことが許されるたった一人の誰かがいればそれで十分。
そんな感想を改めてこの作品に持つことができました。
僕は映画にすぐ影響されるタイプなのでブルーベリーチーズケーキが食べたくなりました。
コンビニで買ったチーズケーキを半分に切って周りにブルーベリージャムを広げました。
夜空に浮かぶ半月をイメージしたのですがどうでしょうか(笑)
マイ・ブルーベリー・ナイツってことでね。
他の映画を観ながら食べよっと。